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おなかのなかに赤ちゃんがいる間や母乳を与えている間は、抗リウマチ薬は赤ちゃんに影響するおそれがあるため、服用できません。
一時的に薬をお休みするか、症状が出ているときはごく少量のステロイド薬を使った治療を行います。
したがって、赤ちゃんを産みたいと希望するときは計画出産が前提となります。
事前に主治医に相談して、妊娠する前(月経の3周期前が一般的)から抗リウマチ薬の服用をやめ、薬の成分が体に残っていない状態になるようにします。
赤ちゃんを産んでからは、精神的にも肉体的にもストレスがかかります。
ストレスは症状を悪化させる原因にもなりますので、自分たちの事情の許す範囲で両親に育児を手伝ってもらう、夫に育児休暇をとってもらうなど出産後の家庭環境を事前に整えておくことをお勧めします。
関節リウマチの今後の治療の展望を教えてください。
リウマトレックスの登場、さらに生物学的製剤の登場によって、ここ数年で関節リウマチの治療は劇的に変化したといえるでしょう。
すでに7種類の生物学的製剤が使用され、たくさんの経験が積み重ねられているアメリカでは、「寛解」が現実的なゴールとなっています。
まさに、痛みや炎症を抑える「守り」の治療から、関節の破壊をくいとめ、場合によっては破壊した関節が修復される可能性まで期待できる「攻め」の治療に確実に変化してきたのです。
生物学的製剤では、めざましい効果とともに、合併症への慎重な対応も求められ、日本ではまだ2種類しか使用できません。
アメリカに比べると選択の幅が狭くなっていますが、間もなく、ヒューミラ(一般名アダリムマブ)、アクテムラ(一般名トシリズマブ)、という2種類の薬が承認される見込みです。
アクテムラは日本で開発された薬で、これまでのTNF‐αをターゲットにしていたものとは違い、インターロイキン6をターゲットにしている点が注目されています。
作用のしくみが異なるので、これまでの生物学的製剤では効果が得られなかった患者さんに対しての効果が期待されます。
そのほか、アメリカで良好な成績をもたらしている薬については順次、日本でも臨床試験が準備されていますが、日本での承認申請が断念されたもの(アナキンラ)もあります。
コストや副作用の問題はありますが、生物学的製剤によって関節リウマチは「治る」病気となる可能性が出てきています。
現在、アメリカリウマチ学会では治療ガイドラインの見直しが検討され、生物学的製剤がより早期に積極的に使用されるよう、さらに重要な位置づけになる動きもみられます。
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